傷つきあった心が惹かれあうのに、そう時間はかからなくて。



俺達はそれぞれに想い人を相手に重ねながら、ベッドに倒れこんだ。



でも。



きっとこの時から、俺達はそれぞれに愛しあっていたんだ。



それに気付いたのは、もう少し先の事だったけど。







そんな昔の事を思い出しながら、俺はハガキをそっとしまった。



世界は今日も色づきながら廻っていく。



どんなしがらみをも、幸福にと変えながらーーーー。






*スペシャル エピソード*end