「あの、すいません!」



そんな高い声が聴こえて、
俺は振り返った。



ーーーー瞬間、目を見張った。



そこに立っていたのは
見た目こそ違うものの、
雰囲気が……恋那そっくりで。



「あの……。
ハンカチ、落としましたよ?」



「あ、ああーーー……」



さて、誰が推測出来たろうか?



ーーーーこれが、恋の始まりなんて、さ。