しばらく放心していると、恋那がやって来た。 「光弥ただいま~」 「恋那……」 俺が低くそう呟くと、恋那は首を傾げた。 「ん?」 そんなあどけない顔したって、俺は許してなんかやらねえからな!! 「今の男、誰?」 「ああ、斎藤さん? 上司の人だよ。ちょっと具合悪くて、送ってくれたの」