だけど駄目だった。



数年ぶりに会った光弥に、不覚にもときめいて。



そんな自分が嫌で、秋夜のプロポーズを引き受けた。



……本当はね、アノときにはもう、光弥の事ばっかり考えていた。



でも結婚すれば、嫌でも忘れられるんじゃないか、なんて。



ごめんね。
でも、気付いてたんだね。



秋夜はずっと気付いてたんだね。私の気持ちに。