そう呟いた秋夜と、キスをした。


そのキスは、私の目元から流れ出る雫によって、しょっぱくて。


ーーーーーほんのりと、苦かった。








「では、新婦の入場です」


そんなアナウンスと共に、ドアがゆっくりと開く。


腕を組んでるお父さんは、少し涙目で。


「お父さん、しっかりしてよ」