言葉を詰まらせながらそう言うと、ふいに視界が真っ暗になった。 「ーーーーーヤダ。」 その低い光弥の声が近くで聴こえてきて、その体温の上昇と感触からして、抱き締められてるのは一目瞭然で。 不覚にもまた、胸がドキドキしてしまう。 止まれ。 止まれ。 ドキドキなんかするな。 ドキドキと一緒に、少しの罪悪感にも苛まれる。 こんなこと、彼氏でもないのにするのはおかしいから。