ジョセフの言葉に驚き、体を起こす。 「なんでお前が、恋那の事を……」 「社長最近、寝言でずーっと呟いてますから。やっぱりそうなんですね?」 そう言ったジョセフから、俺は静かに目を逸らした。 大きな窓から見える空は、日本とは少し違う気がして。 でも同じ。 空はどことも繋がっていて。 恋那もこの空を見ているんだって思うと、やっていける気がしてた。 ーーーーーなのに。 「足りないんだ……そんなのじゃ。会いたくて、たまらない」