親父が死んでからというもの、俺はどこか上の空で。 親父の遺言の「俺の幸せ」について考えていたが、五里霧中。 ……いや、わからないふりをしていたんだろう。 本当は気付いてた。ずっと願っていた。 恋那ともう一度、恋がしたいって。 恋那ともう一度、暮らしたいって。 キスして 愛を囁いて。