そう答えるときに、ズキッと胸が鈍く痛んだ。 どうして?やましい事なんか、一個もないっていうのに。 「ふーん……でも、さ」 光弥はすくっと立ち上がって、私の顎を掴むと、くいっと持ち上げて。 久しぶりに見る、あの意地悪そうな笑みを浮かべてきた。 「俺、やっぱりお前が好きだから」 「え!?」 光弥はニカッっと笑って、お茶ありがとう、と私の背中をぽんっと押して、通路に出した。