なのに神様はやっぱり意地悪で。 「おい、椎名。お前が国立社長の世話役をやれ」 って社長に言われて、私は目を見開いた。不覚にも名前をばらされてしまうなんて。 「え、でも私っ……」 「良いですね」 断ろうとした私の言葉を遮ったのは、光弥だった。 私はそれに驚きながら、爽やかスマイルを浮かべている光弥を見た。