そんな有名所と、うちの会社が取引なんて、これは重大だ。社長がスーツなのも頷ける。 「では、国立社長、入ってください」 ーーーーーーえ。 「はい」 そう言って入ってきた国立社長。 女子の息を呑むおとが聴こえてきて、勿論私も息を呑む。 だけど、カッコいいからとかじゃ、ない。 「ーーーーーー光弥……」