この世界という物が、酷く小さく感じてた。 そんな世界で必死に足掻いて生きていくのは、億劫で。 結局、権力さえありゃ人間は満足だろ。 どうせ、金さえありゃ生きていけるだろ。 汚い人間も政治も大嫌いだったけど、一番嫌いなのは、俺自身。 生きる意味を失ってる俺が、哀れだった。だれも愛すことの出来ない自分に吐き気がした。 だけど。 気付いてしまった。 知ってしまった。