俺は、この光景を見られたくなくて、わざと視線をあわせた。



案の定、恋那は泣きそうな顔で去っていった。



ーーーーーーごめん、恋那。そのまま俺を忘れて。記憶から消し去って。



だけど俺は……きっとお前を、愛し続けるけれど。



愛してるよ、恋那ーーーーー。




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そして俺は先程別れを告げてきた。



向かった先は、里山の用意したアパート。