恋那に冷たく別れを告げて、何事も無い風を装いながら家を出てきたけど。



その瞬間、鼻の奥がつーんとなって、涙が浮かんできた。



ーーーーー昨日、抱き締めた温もりが。



明日からは、永遠の物になるなんて。思いもよらずに。



あの日、俺の世界は壊れた。




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それは、9月ごろの事だっただろうか。



「ねえ、国立君」