普段あれだけクールな千夏。 普段はお姉さん的存在の千夏。 そんな千夏のはじめて見せた、弱さ。脆さに。 私はただ、呆然と見ていることしか、出来なくて。 自分の不甲斐なさに腹が立つのに、それでもやっぱり戸惑ってしまっていて。 「とりあえず、サボろ」 そう言ったのは、私じゃなくて夏希ちゃんだった。