やがて授業が始まる直前、千夏が目を爛々とさせながら話しかけてきた。 「今年から、あのハゲ教授じゃなくなるんだって!」 千夏……また、そんな風に呼んで……。 でももうあの先生、随分前から居たらしいから、もう変わらないかな、なんて思ってた。 「どんな人だろうね?」 「男だといいな~」 そう獣のように目を光らせた千夏を呆れたように見る。 「……浮気者」 「浮気じゃないもーん」