だけどそう言う夏希ちゃんの瞳は潤んでいて、強がってるのがバレバレだった。 そんな夏希ちゃんに、先輩は苦笑いを浮かべてから、チュッと夏希ちゃんの額に口付けた。 「じゃあ、また今度」 「うん……」 そう言いながら、別れる二人は、相思相愛のカップルで、うらやましかった。 教室に行き、いつもの席へと腰を下ろす。 ……あ、やっぱり。