声にならない叫び声を上げながら、くいっと光弥をひっぱる。 光弥はメニューから顔を上げると、不思議そうに私をみやった。 「何だ、どうかしたのか」 「どうかしたのかっていうか……ねえ、やっぱり出ようよ?」 「あん?何いってんだよ。やっと予約取れたんだから……」 だって、だって…!!! やっぱり出ようよ、ともう一度言おうとした言葉は次の光弥の言葉によってすっ飛ぶ。 「それに今日は、三年記念日だろ?」