私はむうっと膨れながら、光弥を睨む。 「はは。嘘だよ。食うよ」 そう言いながら、箱を開けて、驚く顔をする光弥 「すっげー豪華じゃん……。これ、皆に上げんの?」 「ううん、光弥だけ……」 だって今日は、記念日だから。 大切な、記念日だから。 光弥はフォークで一口サイズにそれを切り取って、口に運んでから、顔を綻ばせる。 「ん。上手いよ」