そう言うと、電話の向こう側で、千夏がふふふ、と笑った。 「じゃあさ、皆で作らない?」 「皆??」 「うん。私と、恋那と夏希でチョコレート作るの。どう?」 ……ああ、うん。それ、楽しそう。 「いいよ」 私はそう言って、通話を切ると、星空を見上げながら、その風景を想像して想いを馳せた。 そして、2月13日。 運良く、一週間ぶりくらいの晴天で、なんだか嬉しい。