「え、今、なんて……」 「だから、居るってば……好きな、人……」 そう言う彼女はきっと顔を真っ赤にしてるにちがいない。 ……私が告白された訳でもないのに、真っ赤になる私って一体なんなんだろう? 「えと……だれ??」 「……秘密……」 そう言った夏希ちゃんは一方的に電話をきってしまって。 星空を見上げながら、二人が両思いなら良いのになあ、と目を伏せながら願った。