そう思えたの、かのんちゃんが初めて。 これが本当の友達っていうのかな? 「そういえば、もうすぐ学校だし、 春休みも過ぎたら、二年生だね」 「そうだね。岡田くんいつ退院するの?」 「あー、新学期には学校くるらしいよ」 「そっか。頑張んなきゃ」 空を見上げる。 優太くん。 あたしは、君を追いかけるよ。 君との思い出は、大事にしまっておく。 その思い出は、あたしの力になるから。 走るよ。 君の元へ。