ただひとつ。Side Story





「………。あれ?」



目の前にはフローリングが広がり……



なぜか、ビールや焼酎の残骸。




「おそよう。」



そして、



見たくもないオトコの顔のアップ。




「………おす。」



そこは…



紛れもなく、


俺の部屋。





「お前、まだ10時だぞ?家主が寝てどうすんだっ。ホレ、氷追加っ。」




「……マジか。」



俺はのろのろと起き上がり…




その男、【健】の手からグラスを奪った。




どうやら…


寝てたらしい。


ちらっと時計を確認すると、確かに針は…夜の10時をさしていた。




どんだけ疲れてんだ、俺。




確か昨日は夜勤で…、


そして、今日は日勤だったはず。