ただひとつ。Side Story

いや…、


俺は一方的に話していたか?


しかも、深く考えずに最低な話をしていたような気もする。


加藤の話を…一度も聞いたことがないんだ。




「てか、ならいつ会ってたんだ?」


「え。…夜かな。」


「……夜?!」




…更に驚きだ。




「…部活の後に一緒に帰ったり…。あ。ヤダ、どーせやらしい想像してたんでしょ。」




「……いやいや、んなことないっス。」



…図星だ。




「ってことは…運動部の奴?」


「うん。サッカー部。」


「…へぇ~。」


サッカー部には俺の友達が沢山いる。


でも…


誰だ?




「…藤倉先輩だよ。」




「…はあ?!」


藤倉って…。


サッカー部のエースストライカー。


もちろんサッカーが上手くて、『超』がつくほど爽やかで、人気があって……。


女子の憧れの的のあの人を…


こいつが独占していたとは…。