ただひとつ。Side Story

パッチリ二重でキリッとした顔立ちは…、


まあ、割と整っている。


男子部なみに厳しいホッケー部に所属してなければ、女度も上がってモテ女になっていたかもしれない。




そんなことを考えているうちに、


意外な一面をポロっと見せるから…


つい、思ったことが口に出てしまった。





「加藤はいねーの?」



あれだけ毎日部活に打ち込んでいるんだ。


そんな暇は…


ある訳ない。





「いたよ。昨日まで。」




「…はあ?!」




「何、そんなに驚かなくてもいいじゃん。」


「だって…、え!?そんな気配ひとつもなかった。」


「そりゃ日中デートなんてしないし、学校内で会わないもん。」


「…寝耳に水ってのはこーゆーことだわな…。」




あれだけ毎日話をしていたのに…


よく考えたら、恋愛話なんてしたことがない。