ただひとつ。Side Story

だから……



この日は、ちょっとだけ気分が良かった。






部活が終わったのは、夕方の6時。




驚くほどピッタリのタイミングで、加藤は体育館を訪れた。


俺はタオルを頭に巻いて、他校指定のスクールバッグをわざと背中に背負うと……



冷やかしから遠ざけるために、加藤を一度外へと追い出した。