ただひとつ。Side Story

その存在に、俺は癒えるんだ。





矛盾だらけかもしれない。




親父の生き様に納得なんてできなかったはずなのに……





俺が今、心に思うことは……




親父とそう変わらないのかもしれない。





アルバムを閉じると……



元の場所へと…そっと戻した。




アルバムのあるその本棚には、親父が遺した沢山の本が置かれてる。



埃を被っていたけれど……



俺はそれをひとつひとつ拭きとった。




ずっしりと重たいその本達は……


親父の人生の重さをまるで表しているかのようだ。




難しい文字の羅列に、気が滅入りそうにもなるけれど……



いつか、



そう……



いつか、彼の生き方を理解出来るようにと……






俺は毎日それらに目を通した。