ただひとつ。Side Story






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親父が俺に残してくれたものは……



かけがえのない思い出と、



守り抜いた、最期の生き様。





俺はあの時…


親父の死を受け入れることはできなかった。




それなのに、



あの、小さな背中を見た時に……




残された者の、



生かされた者の、





背負う【命】のはかなさと…



生きることの大切さを知った。





そう、




親父が救ったその少女、



ひよりの存在が………




唯一、親父の死を証明するものだった。





俺は親父をずっと誇りに思っていたけれど、自分の命を引き返えにするほどの勇気なんて……


そんな正義感なんて…



要らないと思った。






なのに……



やっぱり彼女が生きていることが嬉しくて、笑っていることが嬉しくて…。