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「颯太、お前…もう、野球しないのか?」
野球部の練習風景をぼうっと眺めていた颯太に、フェンスの向こう側から顧問が歩み寄ってきた。
「俺は…もういいッス。」
「…何でじゃあ毎日見てるんだ?」
「…なんか…懐かしいんですよね。」
「…やったらどうだ?ウズウズしてるんじゃないのか?」
「…いえ…。」
顧問の小林は、颯太が所属していた少年野球チームの監督と同級生であり…
彼をよく知る人物でもあった。
「…もったいねーな。硬式で鍛え直すのを楽しみにしてたのに…。」
小林の小言には颯太は慣れっこだ。
「…そろそろ勉強に専念しないとヤバイですからね。」
「…よく言うよなあ…、大してしもしないくせに!」
小林は豪快に笑う。


