ただひとつ。Side Story

あれから度々……



颯太はひよりを見掛けていた。


オープンスペースにわりと頻繁に通うようになったのも、その為だったのかもしれない。


もちろん、本人は自覚こそしてはいないが…。



そして彼女の隣りには……


いつも、まこや大地、それに…


和志がいた。




だから、颯太はあえて避けていた。



もしもひよりと話すことがあるならば……



自分の気持ちの整理が必要だった。




この出会いを、ただの偶然だとは……



思えなかったのだ。




ならばこの出会いは一体なんだというのか…?




誰かが仕組んだ罠だろうか?





今その胸にあるのは…




言い知れぬ不安、



甦る…慙愧、



後悔の念、




それから…






それから……?