ただひとつ。Side Story





「和志。」




…和志だ。





「…どれどれ?」


彼は窓の外をじっと眺める。




「…ひより。どいつがかっこいいって?」



「え。いや、あんまり見えなかったからわからないけど…、あの人。みんながかっこいいって言ってた。」



ひよりは、颯太を指差した。




「…………。」



和志はしばらく考え込んで……



「…へぇ~…、ふ~ん。」



それから、ニヤリと笑った。




「…気持ちワル。」



横からまこが呟く。



「お前は遠慮ないやつだな、気持ち悪いはねーだろ。」



「だって今ロクなこと考えてなかったでしょ。」



「…は?なんじゃそりゃ。」



「まあ、私も人のこと言えないか。」


「……?」



「ちょっと和志こっち来て。話あるんだ~。」



「…告白?」



「馬鹿、私じゃないし…。…おっと…、まあ、とにかく来て!」