ただひとつ。Side Story

和志があんまりしんみりするから…



颯太は何だか、笑えてきた。



そもそも和志が本気ではないことを知っていたから…。




けれど、彼の中には新たな思惑があった。



相手の裏をかくには、こいつみたいに開けっ広げにしていくことが……


賢いやり方なのかもしれない。




…そう、考えていた。


「…そーいやかわい~子いたなあ…。」



「え!どこ?何組にいる?」



和志がすぐさま食いつく。



「う~ん…多分、お前のクラス。」



「マジで?うわ~、つーか、お前の口からそんなセリフが出るとは思わなかった。…で…、誰、誰?」



好奇心丸出しだ。



「…お前の話からすると…、その子は勉強ができる奴が好きなんだよな。」



「…お?…まさか?」



「…で、更にいうなら、神尾くんと一緒にいるとこたま~に見掛けるな。」



「…て、ことは……。」