ただひとつ。Side Story

「…ごめんな。」



「え?何が?」



「…クリスマスイヴに一緒に過ごせなかった。」



「…まだイヴは終わってないよ。」



「……。」



颯太はチラリと…


時計に目をやった。



「…ホントだ、まだ1時間ある。けど…、日向と約束したのにな。あいつ怒ってなかった?」



「…ううん。大丈夫。」



「…そっか、よかったぁ…。」




首元のネクタイをぐいっと緩めて、


颯太は大きく息を吐いた。



「…疲れたでしょ。休まなくて大丈夫?」



「…全然平気。」



「だって昨日もほとんど寝れてないでしょう?」



「大丈夫だって。」



「…………。」



そんな言葉……


聞き飽きたよ。