ただひとつ。Side Story

ケーキを一気に平らげた日向は、口の周りをクリームだらけにしながら…


大きく欠伸した。




「…どれっ、歯磨きして早く寝ないと…サンタさん来ないゾ~?」



日向の背中を人差し指で突きながら、いししっと笑う。



「…………。」



…あれ?
反応薄い…?




「……あのケーキは誰が食べるの?」


日向は残ったケーキを指さした。



「…ん、日向もっと食べたいの?」



「…ううん。ちゃんと冷やしてて!サンタさんと…お父さんの分!」



「…サンタさんにもあげるんだ?」



「だってお仕事の後はお腹すくでしょう?お父さん言ってた!」



「……そっか。優しいね、日向。」



「………。」



照れ臭いのか…


そっぽを向いてしまった。




「…どれっ、歯磨きしなきゃ。」



「……。僕自分で持ってこれる!」



「……。そう?んじゃー持っておいで?」