ただひとつ。Side Story

「…ふぅ~ん?」



わかったのかわかってないのか…、


曖昧な返事を重ねてよたよたと立ち上がった。



「…足、動かない。」



「ありゃあ、はまっちゃった?…どれっ。」



手を伸ばし……


ぐいっと日向の身体を引っ張ったが……



思わぬ負荷がかかって、今度は私がよろめいた。



…が、既にブーツが雪にはまっていて…

足は動かない。



だから……



そのまま後ろへ反り返った!






自分の腹の上には日向の無垢な笑顔。



「…ぷっ……」



自分の姿のマヌケさに……



思わず笑いが込み上げる。


それにつられて……




日向も、訳もわからず笑い出した。