ただひとつ。Side Story




中学卒業を迎えたその日…






「和志!!」




校門出た俺らを最後に呼び止めたのは…





加藤だった。






「…じゃ~な、和志。また高校で。」




颯太はニヤリと俺に笑いかけて……



3年間過ごしたその校舎を後にした。




…が、なにやら女子生徒に捕まっている。



「………。」




その相手が朝永心菜であったことは…




見て見ぬふりをしてみた。





「……加藤。」



「……ごめん。何か話しかけるタイミング掴めなくて…。でも、どうしても話したかった。」


「……うん。なに…?」



「私さ…、楽しかったよ。和志と仲良くなって、付き合って…。」



「…お~。そうか。俺も楽しかったぞ。」




内心……



俺は泣きそうだった。