ただひとつ。Side Story




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「…なあ、和志。」



「…ん?」



布団を剥いで、まだ眠そうに座り直した健が、ボソッと呟いた。




「お前さ、実は面食いだったよな。」


「…そうだっけ。」


「おう。加藤もかわいい顔してたじゃん。」



「……。また加藤の話かよ。」



「いやあ、だってさ、そのお前がこう言っちゃ失礼だけど、トーコちゃんみたいなタイプの子を好きになるのは意外だったんだよ。」


「………そうか?」



わりかし加藤と共通する部分もあるけどな……。


いやいや、誰が相手になろうが、色んな意味でうちのヨメに敵うやつはいないだろう。




「…う~ん。でも俺、実はハッキリキッパリしたオンナが好きなのかもな。体育会系な感じの。」



…こいつらに…、間違っても朝永心菜の話はするまい。