ただひとつ。Side Story

「…いや、良かったよ。どんな理由があろうと教えてもらって。」


「………じゃ、せいぜい頑張って。」






何故颯太がそんなことを知ってるのか……



そして、なぜわざわざ俺に伝えたのか、


そんなのはどうでもよかった。



ただ……



やり場のない怒りと、裏切られた悲しみとが込み上げてきて…




自分が今、どうしたいのかなんて判らないほどに……



動揺した。




俺のことを好きなら、わざわざどうして違う男に会うんだよ。



それって……




本気じゃないってことか……?







それから……



数日間、俺と加藤は全く会話を交わすことなく……




クリスマスの日を迎えた。