ただひとつ。Side Story




ガチャ……




パタン……





「………。」


私は近づいてくるその優しい足音に…


そっと耳を傾けた。




「まこー…。」


「………。」


「…お~い、寝ちゃった?」


「………。」


「…。女子会しないの?」


「…………。」




「…遅くなってごめんね…。」





目頭が…


熱くなった。




違うよ、ひより。



あなたが謝ることなんて何ひとつないのに。


ただ…、


羨ましくて、


勝手につまらないヤキモチ妬いて…、


そんな無様な自分をさらけ出す勇気はまだなくて……。





………。




ごめんね、ひより。