ただひとつ。Side Story






「寒いっ、さ~む~い~っ。」




気づけば季節は冬を迎え…



寒さに弱い俺は、ぶるぶると震えながら12月の寒空の下を歩いていた。





「…手を繋げば寒くないっ!」




隣りを歩く加藤とは、意外にも長続きしている。



すっかり公認の仲になった俺らは、人前で手を繋ぐことも抵抗はない。



どちらともなく、ガッチリと手を握り合う。




「…うっし!ダッシュだ、加藤!」


「おう!」




中坊の恋愛に永遠なんてないってどこかで思っていたけど……



青春を駆けぬけたいと、

今を楽しみたいと、




そう願うことは……




幸せな証拠だ。