ただひとつ。Side Story

「……何で覚えてないんだよ?」


「…え~?だって俺は基本宿題は誰かに写させてもらうしっ。」


「……。あっそー。んじゃこのプリントだけ預かるよ。後はセンセーから聞くからいい。」



「……お節介。」



「………。じゃーな。」





ただ……


あいつはひとつだけ読み違えている。





颯太に会いに行く口実が『これ』なのだとしたら…、




俺を頼るのはどうかと思う。



かえって二度手間になる。



なのに…



嫌じゃないと思うのだから、これはまた不思議なものだった。