ただひとつ。Side Story

青山は……



タバコの箱を、ぐしゃっと握り潰した。





「……お前も…、馬鹿だな。黙っておけばこれ以上ひどいことにならなかったかもしれないのに…。……言っておくけど、西藤が俺の名前を出さないのは、自分に非があるからだ。あんなんで怪我する方が馬鹿なんだよ。…お前の名前を出そうか?馬鹿なセンコーばっかだから、簡単に信じるぜ?」



佐野のやつ…


脅してんのか……?




「…残念っスね。今更そんなの怖くないですよ。」



「………!」



「…別に犯人だと名乗り出ることを望んでるんじゃねー。…あいつに、謝れ。」


「何を謝る必要がある?」


「あんたが今までしてきたことは、単なるイジメに過ぎない。その結果がこの事態を起こしたんだろ?…ガキじゃねーんだから、やめれば?」



「…………おまえ……。」



佐野が拳をギュッと握り……



身体を震わせていた。