ただひとつ。Side Story

「オイ…。お前、俺が犯人だと?」



「…違うんスか?」



「…違うだろ。俺はそもそもあの日、あいつに会ってねーぞ。」



「…………。」




……さあ、どうでる?



「……。9回裏、ツーアウト。ランナー1·3塁。バッターは4番。ヒットが出れば逆転サヨナラ。カウント3ボウル2ストライク。」




何で……野球の話?





「…あんたなら…どうする?」



「………?」



「…リスクを負って勝負に出るか?それとも…次の打者と勝負するために敬遠するか?」




「…………。」



佐野が……



押し黙る。



ただただ相手を睨みつける青山…。



俺には一体なんのこっちゃかわからん……。



「よっぽどあいつ慌てたんですね。部室の裏に…こんなん落としたままでいくなんて。」



青山は……


ズボンのポケットからテッシュのようなものを取り出すと……



そっと包みを開けた。