ただひとつ。Side Story

俺は健を残して部室を出ると…



足で砂をならしながら、佐野が訪れるその瞬間を…


ひたすら待った。





…が、




この日結局会うことはなく…




俺はとぼとぼと帰路についたのだった。







次の日…




いつもより、何故だか早く目が覚めた。



その理由はどうであれ……



俺は変な使命感に燃えていたことは事実だ。




布団から飛び起き、すぐさま顔を洗い…
歯磨きをして…
ワックスで髪を整えて…




それから、朝ご飯も食べずに…



学校への道を急いだ。