ただひとつ。Side Story




「…おまえら外で吸ってこい。身体に毒だっ。」



最近禁煙した颯太が…


さも煙たそうに、手をひらつかせた。





「お前…、ここ俺ん家。」



「お前の家は俺の家同然じゃん♪」



…お前はジャイ○ンか……。



「…健、台所で吸うぞ。」



俺と健は…


換気扇の下へと渋々移動した。



「…俺も入れて!」



大地が煙草の箱を片手にこっちへ来た。



「…おかしくね?何であいつ一人の為に俺らが隅に追いやられるんだ?」


健が不満を漏らすが…


その顔は、何故かちっとも嫌そうじゃない。



「…?ホントだな。あいつはワガママだ。」



一応俺も同意するが…、



まあ、普段からここでしか煙草を吸えないからなんの苦でもない。




「…まあ、吸わないに越したことはないからなあ。値上がりしたからか?はやちゃんが一番ヘビースモーカーだったのにスパッと止めて偉いじゃん。」