ただひとつ。Side Story

そしてそれを…



自分の口に加えて、



…大きく息を吸い込んだ。




「…うっ…ゴホッゲホっ………」



…まじい!


それに…


煙たい。


何でコイツ、こんなモノ平然と吸ってられるんだ?!



苦しさのあまり……



俺は思わず煙草を持つその手を離してしまった。



「バッ…カっっ!」



「ふえ?」


正直俺には何が起きたのか理解できず…


あわてふためく健を、まだ咳こみながら…涙目で見つめていた。



一方の健は……


靴の裏で、足場に煙草をなすりつけるようにして…


「…ヤバい、ヤバい…。」


と…、


情けない声で呟いていた。