ただひとつ。Side Story

まだ続きが…?




「ちなみに、西藤の後に部室に来たのは…イッコ上の佐野っつー先輩だ。」


「……佐野…。」



ああ…、


なんつーか、ガラの悪い感じの…。



「…ちなみにそいつ、少し部活に遅れてきた。普段から妙に西藤に構うっつーか、からかうっつーか…。」


「…そいつ…怪しくね?」


「いや、何の根拠も確証もねー。」


「…けど…、それ、顧問とか…先生には?言った?」


「イヤ。誰にも。」


「……何で?」


「…俺がそんなこと言っても…、誰が信用するんだ?センセーにはもうとっくに見捨てられてる。逆に俺に疑いかけられるだろーな。」



そう言って健は…


ライターをカチカチと鳴らすと…


煙草に火をつけ、ふかし始めた。



「…そーゆーことしてっからお前は信用もクソもねーんだよ。」




俺はすかさず…


その手元にある煙草を剥ぎ取った。