ただひとつ。Side Story

青山が疑われたとはいえ…


野球部の奴らが関わっているとは限らないわけだ。



「…そうか…、ワリィな。部活前に。んじゃ、また明日~!」



半ば諦めかけて、入口のドアに手を掛けたその時だった。




「…和志。お前には言っておくよ。」




「…え?」




「…俺さ、今みたいに…毎日誰より早くにこの部室来るんだ。」



「…うん?」



「…昨日もさ、ここに来て…一服してたら…。」


「…ちょっと待て。お前…煙草吸ってんの?」


「大丈夫。見つかるようなヘマはしてねえよ。ちゃんと携帯灰皿常備してる。」


「…イヤ、そうじゃねーだろ。さすがにヤバいって。」


「……。俺のことはまずいいからまあ最後まで聞けよ。」


「………。」


「…そしたらさ…、あいつ…、西藤が来たんだ。」


「…へ?西藤部活休んだって…。」


「…うん。けど、ここで練習着に着替えた。」