ただひとつ。Side Story



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「……和志。トイレどこ?」




すっかり酔ってしまったのか、大地が千鳥足で部屋をうろつく。



「さすがに部屋にはトイレはないぞ?」


「………。じゃ~どこ?連れてって。」


「教えるから一人で行け。」


「…え~…。たまには連れションしたって~…バチ当たんねーよ?」


…何だか…


呂律が回ってないぞ?



「…いい。遠慮しとくワ。」


「あ、そ~?んじゃどこ~?」


「…部屋出て左の突き当たり!」


「…『部屋出て』?」




しばらくその様子を見ていたが…、


もう、


平衡感覚を失いつつある彼は…


右に行ってはテーブルに足をぶつけ、


左に行っては酒をひっくり返し…



何ともあられもない姿…。




「…ヘタレ。酒に呑まれてどうすんだ。」



俺はしぶしぶ立ち上がると…


奴の腕を肩に回した。