ただひとつ。Side Story

大地はそのまま…


歩き出した。




「やべっ。…こっちくる…。」



俺は慌てて……


壁に張り付いた。



「………はあ…。」



そして、静かにその時を待った。





「…オイ。」


「………うわっ!」



大地は…大袈裟なくらいに驚いた。



してやったり!




「…和志、お前こんな所で何して…。」


「…それはこっちの台詞だ。…ってかお前、顔貸せよ。」


「…ヤダ。面倒くさい。それに、まだ授業中。」



めんどくさいって…。


俺に失礼だ。



「今更授業はどうでもいいじゃん。どうせそっちも実習なんだろ?」


「…そうだけど…。」


「それに…青山を助けたいって思うなら…、俺はきっと役に立つ。」


「え…。」



大地の目つきが変わった。